石綿被害〜元運送業の男性遺族が提訴

投稿日時 2009-07-26 19:00:03 | カテゴリ: TOP

兵庫県尼崎市の「クボタ」旧神崎工場で下請けとして働き、石綿(アスベスト)の運搬作業に従事し、肺がんで死亡した男性の遺族が21日、「安全対策を怠った」などとしてクボタと国に約4600万円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こしました。


 訴状によると、男性は同工場が毒性の強い青石綿を使っていた1961〜67年、クボタの下請けで石綿を搬送する運送会社に勤務していました。2004年に肺がんと診断され死亡し、2006年に尼崎労働基準監督署から石綿が原因とする労災認定を受けました。


 原告側は、クボタが石綿の有害性を認識しながらマスクを着けさせるなどの安全対策を怠ったと指摘。国に対しては「被害を予見できたにもかかわらず、適切な規制などを講じなかった」と主張しています。


 また、尼崎市内などの鉄工所で石綿を扱い、石綿曝露による肺がんで亡くなった別の男性遺族が同日、国に約6700万円の損害賠償を求める訴えを同地裁に起こしました。






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